修学旅行だより(2日目)②

平和学習の初めは、被爆体験者の方のお話を聞きます。今回の講師は、「近藤康子さん」です。近藤さんは、4歳の頃、爆心地から3.5km離れたところで被爆されました。

 被爆後は、数日間、母親と一緒に瓦礫の上を歩き回った。大やけどをしている人から水を求められたがどうしょうもなかった。避難したところで差別にあった。その後も原爆の後遺症に悩まされた。等々、たくさんのお話を聞かせていただきました。お話の後、多くの子どもたちが質問をしていたところからも、今回の講話を集中して聞いていたことがよくわかりました。

 そして、全ての子どもたちが、近藤さんのお話を少しでも思いを共有しようと、真剣にメモを取りながら聞いていました。

 年々、原爆のことを語っていただける方が少なくなっているそうです。自分のような被爆者を2度と出さないように、また、世界で起きている戦争が早くなくなるようにという思いで、これからも被爆体験を語っていきたいとおっしゃっていました。

 今回は、直接お話を聞かせていただく機会をいただき、子どもたちも貴重な体験でした。近藤さん、ありがとうございました。